今日は選手の活躍ではなく、なぜこのブログで「アメリカとオーストラリアのサッカー選手」を取り上げようと思ったのかについて話していきたいと思います。
2年前のカタールワールドカップの話をしましょう。本大会の大きな特徴の一つは数々の番狂わせが起きたことです。モロッコのベスト4進出、サウジアラビアのアルゼンチン撃破、韓国のポルトガル戦劇的逆転勝利、そしてわれらが日本代表(もっといえばチュニジアやガーナなどもありますが)…。欧州・南米の国とそれ以外の国との差が着実に狭まっていることを示すものと言えるかもしれません。
では、そのような中で最も早く欧州・南米に近づくことが出来る国はどこなのか?
これこそが私の根本的なリサーチクエスチョンです。
その候補はいくつか考えられます。例えば日本代表。親善試合で再びドイツを4-1で破ったり、三苫選手久保選手をはじめとした選手が欧州で堂々と活躍していたりするなどワールドカップで示した実力は嘘ではないと言えるでしょう(その分アジアカップの結果は非常に残念でしたが…)。
ただ私はここでアメリカとオーストラリアを挙げてみました。
まずこの2つの国の強みは「代表へのなりやすさ」です。
どちらもその歴史的背景から移民が多く日本などと比較すると代表資格を容易に取得しやすいです。
例えば日本代表であれば日本で生まれた人が日本の中学高校とサッカーをしてきてJリーグを経て海外移籍して~というのが鉄板のルートです。
しかし全く違う国で生まれ育っても代表になれることもあるのがアメリカやオーストラリアの強みです。
具体例としてはアメリカ代表SBのセルジーニョ・デスト選手がいます。彼はオランダ出身でしたが彼の父が米国国籍を持っていたためアメリカ代表を選択しました。
もう一つの強みは「言語」です。
両国はともに母国語は英語であるのはもちろん、自分のルーツの国がヨーロッパであるためその国の言語も話せるということも多いです。
例えばオーストラリア代表SBのアジズ・ベヒッチ選手はトルコ系だったのもありトルコ1部リーグであるシュペル・リグで長くプレーしました。
このように言語面の心配が少なく欧州への海外挑戦がしやすいということもその利点の一つです。
今日は米豪サッカーに注目する理由とその強みについて話していきました。
次回は逆にその弱点や近年の動向について話していきたいと思います。